Uptime Instituteがデータセンタの運用基準を公開

データセンタの設備基準として有名なTier Standardを公開しているUptime Instituteが、7月1日に新たにデータセンタの設備運用の基準を公開しました。

今回公開された文書の名前は、”Data Center Site Infrastructure Tier Standard: Operational Sustainability“で、その名の通り、データセンタの設備をいかに運用するのかということに主眼を置いています。無償でダウンロードできるので、データセンタ運用に関わる人にとって、今後必見の文書となるでしょう。

ちなみに、旧来の設備基準の正式名称は”Data Center Site Infrastructure Tier Standard: Topology“で、こちらはデータセンタを建築する際の指針を記述しています。混同されがちですが、Tierのリファレンスとしてよく名前が出るTIA-942は、この文書で規定されているTierに必要とされる実装要件を、Telecommunications Industry Association(=TIA)がまとめた文書でしかありません。TIA-942自体がTierを規定する文書と思われがちですが、TIA-942はあくまで解説書でしかなく、大元はUptime Instituteの文書になります。

話を戻すと、Topologyが”素晴らしい”データセンタを建造するための指針であったのに対し、Operational Sustainabilityは、その”素晴らしい”データセンタをいかにして維持管理するのか、ということについて書かれています。私もまだよく見ていませんが、少し見ただけでもなるほど思わせる内容でしたので、データセンタビジネスに携わる人間であれば、一読の価値はあると思います。

「Uptime Instituteがデータセンタの運用基準を公開」への1件のフィードバック

  1. まったく関係ないけどAWStatsの日本語化はどうにゃってるのかにゃ?
    ものすごく期待してます(ぇ

    返信

コメントする