Oneplus 11開封の儀

 開封動画はそこかしこで見かけるようになりましたが、静的なコンテンツとして見かけないので、可能な限りで書いてみます。初期設定で注意すべき点などにも言及しているので、参考になれば幸いです。

箱から出す

 箱そのものはどうでもいいという人が多いと思うので、中に何が入っているのかという観点で見ていきます。例によってOneplusの外箱の密閉性はとても高いので、ゆっくりと開きます。蓋が開いた光景は、Oneplusユーザーには見慣れたものだと思います。

 ”Never Settle” は薄い箱で、中には以下が入っています。

 ケース (左上) は流石にまだ選択肢が少ないので、当分はこの付属のケースにお世話になりそうです。当たり前ですがサイズはぴったりで、側面と角もカバーしてくれます、質感も悪くなく、これでいいという方も少なくないでしょう (管理人は本革製の手帳型カバーを愛用しているので、発売されたらガラスフィルムと併せて購入する予定)。

 中国語版なので説明書 (右上) は全て中国語です。一番手前はSIMトレイを抜くためのピンのカバー、中央が簡単な説明書で、奥が法律関係とかのことが書かれているものでした。この辺はお約束ですね。

 左下はシールです。何のために入っているのかいまいち理解に苦しみますし、またシールの柄 (アイコン) もよくわかりません。あまり考えてはいけないところなのかもしれませんね。

 右下はとても珍しい付属品だと思います。上部の中国語のテキスト部分を拡大してみます。

 記述内容は以下の通りです。”専用のスクリーンプロテクター” = 最初から貼られているフィルムのことだと思いますが、交換してもらえるのはありがたいですね (日本でできるかどうかは知りませんが)。

携帯電話用サイドホール封止フィルム
専用のスクリーンプロテクターが同梱されているので、安心してお使いいただけます。交換が必要な場合は、OPPO公式認定サービスエクスペリエンスセンターでフィルムサービスをご利用ください。
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個人的な理由でUV粘着強化フィルムを使用する場合は、以下を参考にしてください。

1.携帯電話の穴にUV接着剤がこぼれて使用に影響が出ないように、強化フィルムを交換する前に、付属のシールで本体の穴を塞ぎ、接着剤から保護してからフィルムを剥がします。

2.本体穴には5枚のステッカーを貼ること。 ステッカーの位置は下図を参照、ステッカーの貼り方:ステッカーのシルクスクリーンの線を穴に合わせ、矢印の方向に貼り付けます。

UV粘着フィルムの不適切な使用による故障は保証対象外です。
UVフィルムを貼る前に、シールを剥がして、対応する番号の位置に貼り付けてください。

 最近よく見かける、液体ガラスフィルムを利用するときに利用するもののようです。何となく画面に垂らすようなイメージがありますが、溢れてしまうくらい垂らすのでしょうか?未経験なので分かりません…

 ”Never Settle” を取り出すと、いよいよ本体が現れます。

 指紋のところに文字が見えますが、日本語にすると以下のことが書かれています。どうしても純正フィルムを使わせたいんですかね…

他社製のフィルムを使用した場合、本製品の指紋認証に影響を与える可能性があります。

 本体を取り出すと、充電器と充電コードが姿を現します。

 コストダウンのため、最近は充電器が付属していないスマホも多いのですが、ちゃんと付属してくれるのはありがたいです (本機種について言えば、独自規格で高速充電を実現しているのが主たる理由なのでしょうが)。充電器本体記載の仕様を見ると、以下の通りでした。

 日本語だと以下の通り。最大100W充電、日本でも80W充電という事前情報がありましたが、中国 (入力220V) を含む海外の使用での最大出力は、11V=9.1Aで100.1Wになります。日本 (入力100V) で充電する場合は11V=7.3の80.3Wが最大値になるので、いずれも事前情報通りですね。

電源アダプター
Model:VCBAJACH
入力1: 100-130V~50/60Hz 2.5A
出力1: 5V=2A or 5V-11V=7.3A(MAX)
入力2: 200-240V-50/60Hz 2.5A
出力2: 5V=2A or 5V-11V=9.1A(MAX)
恵州金湖工業発展有限公司(Huizhou Jinhu Industrial Development Co.)
中国製 SN:D8224925A3004895

 USB Type-C全盛の世の中で、出力がUSB Type-Aの1ポートだけというのはちょっと残念ポイントかもしれません。もっとも、この充電器の相方はOneplus 11だけとなるでしょうし、付属ケーブルを差し替えることもないと思うので、冷静に考えれば十分だと思います。

電源を入れてみる

 さて、いよいよ電源を入れてみます。当たり前ですが、中国語で挨拶されます。

 写真ではわかりづらいですが、背景が正方形で区切られていて、それぞれの箱の中にさまざまな言語での挨拶が書かれています (日本語は左中央の少し上部寄りにある)。すぐに言語の選択画面が現れます。

 最初から日本語が選択できるのはいいですね。日本語を選択するとその場で切り替わり、以降そのまま進んでゆきます。OxygenOSもそうでしたが、OSの標準機能関連で日本語訳がついているものについては翻訳はほぼ完璧という印象です。

 ここからWifiの設定を経由して、さまざまな項目に対して同意するかどうかをしながら設定を進めることになります。仕事柄 (セキュリティエンジニア)、ある程度は目を通しながら進めましたが、いくつか面白いものを発見しました。まず “アプリエンハンスメントサービス” 。

 アプリケーションによって自動的に最適化を行いますよ、という内容です。Antutu (ベンチマークアプリ) を起動したら、パフォーマンスを最適化するというポップアップが出たというTweetがありますが、これがまさにそうなのでしょう。Tweetにあるように裏で隠れてやるよりはよっぽどいいですが、ここまで宣言しているといっそ清々しいですね。

 進んでゆくと、いきなりサインインを求められます。

 この画面だけ見ても、何へのサインインを求められているのか一切わかりません。画面下の “アカウントユーザ同意書” や “アカウント作成とサインインに関する通知” も中身がないので (おそらく未翻訳ということなのだろう)、本当に何のことか全くわからない。中国向けの製品なので仕方ないか…と思いつつ右上のスキップで進みました。

 また、写真はないのですが、”強化サービス” という大項目にある複数の項目について、有効にするか無効にするかの選択を求められます。この中には注意したほうがよさそうなものも混じっているので、全項目について管理人の私見を簡単に書いておきます。

  • ロック画面マガジン
    これはまあいいと思っています。端末内部の情報 + インターネットから引っ張ってきた情報を表示するだけでしょう。
  • 権限の保護
    基本的にインストールされたアプリケーションの情報しか外に出ず、機能としてはセキュリティを強化する方向のものなので、これは有効にしておくべきだと思います。
  • Commercial Service
    なぜかいきなり英語ですが、説明を見ると位置情報を送信してそうれに応じた広告を表示するなどの機能があるようです。そういう広告を必要としていなければ無効にしましょう。
  • デバイスセキュリティサービス
    ちょっと微妙。説明を読むと、デバイスを紛失したときに捜索するアプリとかで使いそうな内容ではあるのですが、明示的に求められるまでは無効でいいのではないでしょうか。
  • クイックデバイスコネクト
    物理的に近いデバイスとの接続をサポートするサービス。そういうことをしない人であれば有効にしておく必要はないはず。
  • フォンマネージャーサービス
    ストレージのクリーンアップ機能、ウイルススキャン機能などを提供するとされており、これ自体はいいことだと思うのですが、外部の中国企業がサービスプロバイダになっています。Tencentのような有名どころならさておき、QiyuanとかAntiyといった日本でほとんど知られていない企業に情報を送信されるのは気になります (情報は限定されているようですが)。管理人は必要になるまで無効にしておこうと思っています。
  • 天気サービス
    組み込みの天気予報ウィジェットを利用するのであれば必要でしょうが、これも現在位置情報を送るため不要だったら無効にしておきましょう。
  • 夜間の自動アップデート
    これはお好みで。
  • アプリエンハンスメントサービス
    少し上で触れたやつです。ポップアップが出るようなので、パフォーマンスを追求する人は有効にしておいてもいいのではないでしょうか。
  • 高度インテリジェントサービス
    実態がない名前ですが、説明を読むと位置情報や端末利用情報に基づいてさまざまな最適化を行なってくれるようです。ただ、日本でこの機能が有効かというと微妙な気がしますし、さまざまなデータ (行動データ、位置情報、健康データ) を送るようなので、不便を感じるまでは無効でいいと思っています。
  • 不明な番号のID
    インターネットを利用して不明な電話番号を識別できる機能を提供するらしいですが、日本で有効かというと相当疑問符がつくので、無効でいいと思います。
  • アダプティブネットワークサービス
    移動中のネットワーク品質を改善するサービスとされています。公共交通機関の利用中などが対応場面のようですが、これも日本だと意味を持たない可能性が高いと思います。
  • CrashBox
    アプリのクラッシュデータを送って品質改善に役立てる系のサービス。スマホに限らずこの手の機能はソフトウェア全般で見られるので、お好みで。
  • Metis
    “HeySynergyが提供する予測関連サービスの…”とありますが、そもそもHeySynergyの情報が全くありません。PC ConnectというOPPOのスマホとPCを接続するツールに関係があるように見えるのですが、Metisとは無関係に見えます。行動情報やSMSへのアクセスを許可する必要があるので、管理人は無効にしてあります。
  • ONet
    見た感じ、クイックデバイスコネクトと似た機能に見えます。おそらく特定のアプリが利用する機能なのでしょうが、ほとんどの人は有効にする必要はないと思います。
  • OpenCapabilityService
    これもほとんど情報がありません。同じく特定のアプリが必要とするようですが、もしそのようなアプリを使ったらエラーが出るでしょうから、それまでは無効でいいと思います。
  • アプリ診断
    利用デバイスに対応するサードパーティーの互換性情報を取得するために必要とされています。デバイスのベーシックな情報しか送らないようなので、これは有効でいいでしょう。

 いずれも後から設定変更可能ですし、それらの設定の有効化が必要なアプリを実行した際にはアラートが出るので、ここの選択で詰むことはありません。なので、個人的には安全側に倒して設定しておくことをお勧めします

 ここまでの手順で初期設定は終了で、Oneplus 11の初期画面が現れるようになります。あまり情報がない導入済みアプリの概要については別の記事にまとめる予定です。

当面の方針

 着弾当初はウキウキしていてそのまま全データを現在のメイン端末であるOneplus 7Tから移行してメイン端末として利用しようか、と思ったのですが、そもそも端末を持って外出する機器街が非常に少ないので、アプリが動く端末 = 電話が着信する端末である必要はあまりないということに気がつきました。

 また、管理人はGoogleローカルガイドをそれなりに頑張っているのですが (現在レベル6)、基本的にロケーション履歴に残った場所に関する写真 or コメントの投稿でやっているので、ロケーション履歴がOSレベルで利用できない Color OS はちょっと不便です (投稿に際して実際に行ったかどうか本質的に無関係)。

 なので、当面はスマホゲームのようなどちらで動かしても問題がないアプリについては移行しつつ、Oneplus 11向けのOxygenOSがリリースされるまでは全面以降は見合わせようと思っています。OneplusはBootloader Unlockが簡単にできる貴重なスマホなので (これが3Tの時代から利用し続けてた主たる理由の一つ)、グローバル版の販売が開始されたら、すぐに中華版にOxygenOSを焼けるようになると思っています。

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