2025年9月現在、性能最優先でゲーミングタブレットを探すと Lenove Legion Y700 Gen4 が第一、もしくはそれに近い候補に上がると思います。本製品の性能やレビューは多数見かけますが、開封の儀のような、箱の中に何が入っているかという記事はあまり見かけなかったので、ちょっと書いてみることにしました。
購入に至った経緯
管理人が本タブレットの購入に至ったのは、端的に言えばスマホゲームのためです。管理人がスマホゲームを楽しむメイン機は Oneplus 11 (Snapdragon8 Gen2) で、2023年1月の発売とほぼ同時に入手した当時のフラッグシップ機種であり、現在でも十分な性能を示すのですが (Antutu : 130万強)、ラウンドエッジ加工のせいで画面の端っこにあるボタンのタップ操作が難しく、イライラが限界に達していました。
実はタブレットとして Apple ipad mini 6 も持っていて (サービス終了したマギアレコードのために買ったようなものですが)、これでも十分にゲームは楽しめるのですが、Androidでしか提供されていないゲームがあることもあり、いつかはAndroidタブレットを…と思っていました。そんなある日、予想外の収入があり、少し気が大きくなって半分勢いで購入したという流れでした。
少しでも安く調達するために
少しだけググって、ターゲットはすぐにY700 Gen4となりました (Onplus Pad 3にもちょっと惹かれましたが、ゲーム用に 13.2 インチはさすがに大きすぎる)。1年前までメインスマホとして使っていたOneplus 11は中華版で特に不都合を感じなかったこと、国内版はGen3までしか出ていないことから、グローバル版ではなく中華版一択でした。
中華版は、ヤフオクやメルカリで出品を見かけることはありますが、おそらくは出品者の調達元であるAliExpressで購入するのがより安価であることは自明であったため、これもほぼ一択でした。購入時期やセールのタイミング、出ているクーポンなど様々な要因がありますが、管理人の調達価格は以下の通りでした。注文日は 2025/9/1/ 21:21 で適用為替レートは147.27円、日本円での支払額は50,376円でした。

ちなみに管理人がAliExpressで利用している支払い方法はPaypalですが、Sony Bank WALLETのVISAデビッドを登録してあります。詳細はここでは割愛しますが、Sony Bank WALLETは海外通貨建ての支払いを行う時にとても有利なレートで決済ができるカードで、三菱UFJコンサルティングが公開している9/1の為替レートのTTSとTTLの中間 (TTM) が ¥147.28 であることからも、とてもいいレートで決済されていることがわかると思います。
これに加えて、管理人は rakuten.com (日本の楽天が買収した海外のポイントサイト) のアカウントを持っていて、ここを経由させることで以下のように追加で12% ($342.06 * 0.12 = $41.05 ≒ ¥6,045) のキャッシュバックを受けることができました (9/5のは、スクリーンプロテクタやケースなどを購入したときのもの)。これを勘案すると、実質支払額は¥50,376 – ¥6,045 = ¥44,331なので、十二分にお買い得だったと言えると思っています。

ちなみに、rakuten.comは日本でほとんど知られていないと思いますが、時々びっくりするくらいの高レートのキャッシュバックキャンペーンが敢行されています。私が目撃したAliExpressの最大還元レートは30%で、本稿執筆時点 (2025/9/21 23:00現在) でも16%還元となっていました (還元額に上限はないようです)。なお、キャッシュバックは四半期に1回PayPalのアカウントに振り込まれることになっています (累積$5以上のキャッシュバックがない場合は持ち越し)。
そのうち別記事を書こうと思っていますが、このリンクから誰かがアカウントを作成し、その人が作成後90日以内に$50以上の買い物をすると紹介者である私にもキックバックがあるので、本稿を見て登録・利用してみようと思われた方は、ぜひ上記リンク経由でアカウントを作成して頂ければと思います。
海外のサイトなので対象も海外サイトばかりですが、時々話題になる怪しさ満点の激安サイトのTEMUとか、日本のヤフオクに相当するeBayなども対象なので、海外サイトでお買い物をすることがある方であれば、登録しておいて損はないと思います。
開封の儀
だいぶ横道にそれてしまいましたが、開封の儀です。管理人の場合、注文日が2025/9/1(月) 21:21で配送方式はAliExpress Standard Shipping、配達があったのが2025/9/12午後だったので、個人的には価格を考えればそれくらい待てるかなという感覚です (配送料無料ですし)。
梱包を開梱すると、出てくる箱はこんな感じで、言うまでもなくシュリンクラップされています。外見は重要ではないのでさっさと次に行きます。

可変に見てているラベルを見てみるとこんな記載があります。”TB322FC” は、複数モデルがあるLegion Y700でもGen4を指す型番なので、AliExpressなどでGen4だけを検索したい時は、この型番で検索するとかなりノイズが減ります。

箱を開けてみるとこんな感じです。箱のサイズ ≒ 本体のサイズですね。

本体を取り出すと、付属品が収められているスペースが現れます。下1/4には充電器が収められています。最近はコストダウンで充電器が省略されることも時々ありますが、ちゃんと付属しているのはそれはそれでありがたいですね。

特にこちらから指定した記憶はないのですが、充電器は日本のコンセントにも刺さる形でした。対応している入出力の規格を確認してみます。

中国国内は220Vが基本ですが、ちゃんと100Vにも対応しているようです。そういう意味では充電器はグローバル対応していますね。公式ページには68W対応が謳われているのでその通りではあるのですが、日本でどこまで出るかは正直わからないです (管理人は電源周りは詳しくないので…)。各所の記事を見る限りかなり高速に充電できるようです。

上3/4は紙マニュアルなどが入っていますが、見る人はいないでしょう。スマホによく付属しているSIMトレイを取り出すためのピンが付属していますが、これはgen4で復活したMicro SDカードスロットを取り出すために必要なようです。スマホだとSIM / MicroSD兼用スロットも時々見かけますが、少なくともgen4にはSIMモデルはないはずなので、なにか大人の事情でこの形状になっているのでしょうか….
電源投入後にやったこと
この辺についてはググれば他の専門性が高いサイトが様々な情報を公開しているので、追加で私から述べることは何もありません。プレインストールされている中国語のストアからGoogle Playを導入して、そこから必要なツール (ゲームとChrome、Gmail程度ですが….) を入れたことと、以下のお約束のコマンドで日本語化した程度です。
starplatinum@M2-mini ~ % adb devices
* daemon not running; starting now at tcp:5037
* daemon started successfully
List of devices attached
HA29YQSG unauthorized
(ここでデバイス側のUSBデバッグを有効にする)
starplatinum@M2-mini ~ % adb devices
List of devices attached
HA29YQSG device
starplatinum@M2-mini ~ % adb shell settings put system system_locales ja-JP
starplatinum@M2-mini ~ % adb reboot管理人は英語はまあまあできるので、別にシステムのUIが英語 (中国語もかなり残りますが…) でもほぼ困ることはないのですが、よくよく考えてみたらシステムのロケールが英語だと、たとえばGoogle Playから普通にウマ娘をインストールすると、おそらくは英語版のウマ娘が導入されてしまうことになり、それは困るということで日本語化することにしました。
利用してみて
最強のAndroidタブレットの名に恥じない、素晴らしいタブレットだと思います。中国版なので純粋にAndroidタブレットとして利用しようと思うと色々不都合はあると思うのですが、ゲームをするという一点に限ればまったく問題はありません。とはいえ、気になった点は数点あったので簡単に触れておきます。
アクセサリを揃えるのが意外と面倒
Legion Y700は世代がいくつかありますが、本体サイズはgen3 → gen4で薄くなったので、特にケースはgen4専用のものを調達する必要があります。AliExpressの商品説明はこの辺の区別がかなり適当だったりするので、注意する必要があります。下の写真に写っている、管理人が購入したケースはこちらです。
スクリーンプロテクタも実に様々な種類があるので要注意です。ちなみに管理人はカメラ部分に穴が空いていないものがよかったので、ほとんど選択肢はありませんでした。こちらについてはAmazonでもAliExpressとほぼ同価格で入手可能なので、信頼の旭硝子製とされるこちらを購入しました。
本体は意外と熱くなる
あまり熱くならないという話も聞きますが、それでもゲーム中は一定以上の温度にはなります。管理人は排熱を最優先に考えてケースを選択しましたが、それでも床や机に平置きでゲームをしていると、背面に熱がこもります。Lenovoなので大丈夫だとは思いたいですが、中華製のバッテリーは最近色々あるので、少しだけ注意しておいたほうがいいでしょう。

ちなみにこのケースはホワイトも存在しており、最初は本体色に合わせてホワイトをと思ったのですが、そもそもブラックしかない店が大部分、ホワイトの取り扱いがあってもほぼ在庫切れ、在庫がある店舗は商品価格 and/or 送料が不条理に高価だったので、諦めて黒にしました。実際使ってみると、本体背面のホワイトが透けて見えることもあり、これはこれでありかなと思っています。
ちなみに、これまで利用していたipad mini 6では、熱が気になることはありませんでした。古い機種ということもあり、新しいゲームはウマ娘程度しかやっていませんでしたが、ケースも全く熱を通さない本革の手帳型のケースでしたので、そもそも体感できるほどの熱が出なかったのだと思います。
2025/9時点でのコスパは、おそらくgen3が最高
管理人が日常的に利用する機器 (スマホ、PCなど) については、長く利用することを前提にその時点で最高 (に近い) 性能を有する製品を購入することにしていますが、コスパ優先なら3万円代前半 (前述のrakuten.comを駆使すれば2万円台も夢ではない) で入手可能なgen3が至高だと思います。
また、いかにコスパが高いとはいっても中華タブレットであることには違いないので、”普通に” タブレットとして利用するのであれば、Lenovoが日本国内向けに販売しているgen3モデルの購入も考えるべきでしょう。
Androidゲーマーには最高のタブレット
いくつか気になる点はあるものの、Lenovoという日本でもよく知られたメーカー製であること、世代を重ねる毎に完成度が上がっていること、国内で販売されている数多のAndroidタブレットではまったく勝負にならないレベルの高いコスパを誇ることなどを考えると、特にAndroidゲーマーにとっては最高のタブレットと言えるでしょう。真にゲームに特化するのであれば、LegionをPlaystation Portableのようにしてしまう “Legion G9” という専用周辺機器さえ存在しています (評判は微妙ですが)。
唯一にして最大の難点が日本語化ですが、そういう意味ではadbコマンドを自分で叩く自信がない方は近づくべきではありませ。しかし、メルカリなどのオークションサイトには日本語化したとされる同商品の出品がいくつもあるため、これらを購入するという選択肢もあるでしょう。